男運のない女の悲しい別れ

うまくいかないのが恋

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更新日:2015.09.15.

男運のない女の悲しい別れその日の夜のデートはショッピングから始まった。
彼が行きたいお店があるというのだ。
彼の趣味であるスノボのショップである。
「これいいなぁ、でも高いし、やっぱり無理だよなぁ」と新品のボードをさする彼。
年上の彼女はそんな彼に母性をくすぐられ、「仕方ないな、これもプレゼントしてあげるよ」と買ってあげることにした。
彼が喜ぶならこれくらいの出費なんてことない。
社会人歴もそこそこの彼女は、それなりの収入もあるので、これくらいのプレゼントをあげたからといって別段生活に困ることはない。

誕生日から間もなくして、街で見覚えのある男の子に会った。
彼との出会いのきっかけとなった合コンを企画してくれた幹事役の男の子だった。
何気ない立ち話から始まり、今、彼と付き合っているのだという報告をした。
さらに最近彼の誕生日をお祝いしたという話をした。
ところが・・・その話を聞いた幹事役の男の子の顔が怪訝な顔に変わった。
「どうかした?」と問いかけると、衝撃の答えが返ってきた。
「いや、はっきりした記憶じゃないんだけど、アイツの誕生日は今月じゃないはずだよ」というのだ。

さすがの彼女もパニックになった。
どういうこと?誕生日を偽るなんて、何のために?とにかく彼女はその真偽を確かめることにした。
彼とのドライブデートで、何気なく「ねえ、免許みせてよ」と言ってみたのだ。
前置きとして、免許の写真って犯罪者みたいに写るよね、なんていう話をしていたもんだから、彼は警戒することなく免許を差し出した。
生年月日の欄には、幹事の男の子の証言通り、全く違った誕生日が記載されている。

だまされた。
彼の目的は誕生日を偽って相手に貢がせることだったらしい。
小さな詐欺行為。
しかし、彼女は泣き寝入りなんかしない。
すぐに彼の嘘を突き付けて、誕生日に贈ったプレゼント金額を全額返すように要求した。
しかし当然彼はしらばっくれる上、プレゼントとしてもらったものをお金で返さないといけないなんておかしいと反抗してくる有様だ。
この話の結末は弁護士の存在を匂わせることで、あっさりと全額返金で解決するわけだが、まさに男運のない彼女の悲しい恋愛の結末である。

そんな男運のない彼女は、こんな珍事件をも糧にして、今も積極的にたくさんの出会いを経験している。