藤田まことと家族の絆

男女の出会いと絆

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更新日:2015.06.18.

藤田まことと家族の絆2010年2月17日に76歳で亡くなった藤田まことは、「必殺シリーズ」や「剣客商売」など時代劇で活躍した役者でした。
藤田まことは「必殺シリーズ」でも、嫁や姑に頭が上がらない、うだつが上がらない男を演じています。
個人的にも好きな役者さんのひとりだったので、藤田まことの死はとても残念なことです。

藤田まこと自身も、人生で成功を収めた人物を演じるのは嫌いだと断言しています。
そのため藤田まことは好んで「必殺シリーズ」の中村主水役のような、奉行所や家庭でも昼行灯と呼ばれ、馬鹿にされている同心役を演じています。
また藤田まことほど、人柄がそのまま演技に現れる役者も少ないでしょう。
それは藤田まことの出生から闘病など、おおくの苦労が反映しているのかもしれません。

藤田まことの父親は無声映画時代のスター俳優で、母親はその父親が身請けした芸妓でした。
そのため実の父親は藤田まことに向かって、「お前が生まれるのには金がかかっている。
芸人ならばお前の代で元を取れ」と何度も言っています。
凄い父親ですね。
普通は自分が芸妓遊びをして、生ませた子供に身請け代を返せとは言いませんよね。

藤田まことを一躍有名にしたのは、1962年に放送された時代劇コメディー番組「てなもんや三度笠」でした。
藤田まことは現在の妻と出会い1959年に結婚していますが、当時結婚資金がなかった藤田まことは、結婚式と披露宴の費用を捻出するため、自分の結婚式と披露宴の様子を収めた映像を、式場のテレビコマーシャルに使用させることとバーターにしたのです。
そのため後に、それを知らずに披露宴に出席した芸能人から苦情が殺到しました。

さまざまな苦労を重ねた藤田まことですが、晩年は闘病と負債に苦しみます。
2008年4月に食道癌であることが判明し、翌年には慢性閉塞性肺疾患を併発します。
また家族に料理店やブティックを経営させ、28億円の負債を抱えます。
そのため自宅をはじめ、すべての財産を手放す羽目になります。